1991年11月から車の免許にオートマチック限定免許が設定されました。そのため、初めて運転免許証を取得するときに、AT(オートマ)かMT(マニュアル)か、悩むことになります。
AT限定とMT限定、どちらが良いのか、選ぶのは意外と難しい問題です。そこで、悩んでいる人のために情報をまとめました。
免許のATとMTはどっちを取るのがいいの?
私は車を運転するのが大好きです。そして、マニュアル車は運転の楽しさを味わうことができます。だから、個人的には限定のない運転免許をすすめたいです。
しかし、現実的には自分でマニュアル車を購入しないかぎりは、運転するチャンスがありません。ほとんどの車がオートマチック仕様だからです。そう考えると、AT限定でも良いのかなぁと思ってしまいます。
どちらを選ぶのか難しいので、両車の違いを見てみましょう。
AT車とMT車の違い
- MT車
- MTとはマニュアルトランスミッションの略称です。車は走らせるスピードに合わせて、ギアを変えます。そのギアを変更するときに自分で操作をするのがMT車です。
ギアをチェンジするときにクラッチを使います。右ハンドルのマニュアル車の場合、アクセルとブレーキは右足で、クラッチは左足で操作します。
つまり、両足を使うことになるので、慣れないうちは運転が難しいです。その分、自分で車を運転する楽しみを感じることができます。
- AT車
- ATとはオートマチックトランスミッションの略称です。MTと違って、前進と後進(バック)を切り替える操作だけで、スピードに合わせたギアチェンジは必要ありません。
そのため、クラッチがないので、AT車の場合、右足でアクセルとブレーキを操作します。加速するときにアクセルを踏み、減速するときや止まるときにブレーキを踏むだけです。
右足しか使わないから、両足を使うMT車にくらべて、運転に慣れるのは早くなります。
免許のATとMTの取得費用
自動車教習所で免許を取る場合、MT限定よりもAT限定の方が数万円、安いです。教習所によって料金は違いますから、詳しくは、それぞれ確認してください。
また、学科講習は同じ時間ですが、技能講習がAT限定の方が3コマ少なくてすみます。その分、安くなるのでしょう。
ただし、免許を取ってから限定解除をしようとすると、初めからMT限定を取った方がトータルでは安いです。オートマチック限定免許の解除については、こちらにまとめました。
⇒ AT免許からMT免許に変更する方法!限定解除の料金と一発で合格できるか?
免許のATは就職に不利か?
会社で使う車もオートマチック車が増えています。だから、基本的には運転免許がAT限定でも就職に不利になることはありません。
問題になるのは、車を使って仕事をする場合です。今でも運送業や建設業などでは、マニュアル車を使っている会社があります。また、中には募集要項でAT限定の応募は除かれていることもあるでしょう。
つまり、職種や業種によっては、不利というか、MTが運転できないと就職できません。将来的に、マニュアル車の運転が必要な仕事を選びそうなら、限定のない普通免許を取った方が良いですね。
最後に
運転免許のATとMTを選ぶのは、難しいです。私は、マニュアル車を運転する楽しさを感じて欲しいから、限定のない普通免許をすすめます。
ただ、両手両足を使わないと運転できないので、人によっては難しいと思うでしょう。そして、実際にはオートマチック車の方が多いので、マニュアル車を運転しないこともあります。
とにかく、簡単に運転できればいいという人は、AT限定を選んだ方が良いかもしれません。取ってからでも限定解除はできますからね。